1つの花に捧げたい
パチッ
「……………っ!?」
「あっ、いた!」
今度は気のせいなんかじゃない。
藤波さんは目が合った後も私から目を離さず、近づき始めた。
思わず咲野の後ろに隠れる。
なに?
どうしてこっち見るの!?
「秋羅様?どうしたですか?」
こちらに来ようとしてる秋羅様を一人の女子が腕に絡もうとしていたが
それを優しくほどき、とんでもない事を口走らせる。
「ごめん皆、俺あの子に用事があるんだ」