1つの花に捧げたい





落ち葉を掃きながらそんなこと言ってると鳥居の階段を踏む音が聞こえた。






「えっなんで?誰かきた!?」






滅多に来ない人の気配に慌ててほうきを持って、まだ咲かない金木犀の後ろに隠れることに。








……………………ん?









「あれ……………そういえば何で隠れてんだ?」







参拝者が来るなんて珍しい。






「あの時と変わらない、ちゃんと手入れされてる」





……………………!!!





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