1つの花に捧げたい
その内容は送り主さんが久しぶりに柊神社へ訪れたようで、昔よりも手入れがされていることの感謝の気持ちがつづられていた。
「……うっ…ひっく…」
親と咲野しか知らなくて、今までこんなことなかったから嬉しすぎて涙が止まらないよ。
誰が書いてくれたかは分からないけど、とても心が暖かい。
「私もお礼が言いたいのに」
いつかまたお参りしに来るかもしれない。
私はそう感じた。
この時はまだ送り主があなただと言うことを気づいていなかった。