1つの花に捧げたい
あまりにも衝撃的なことで思わずデカい声を出してしまった。
雅様の人差し指が私の唇にそっと触れ
「これ俺が言ったこと秘密ね?」
「はっ…はい」
不意の笑顔に体中が熱くなるのがわかった。
この人、何だか良いな…。
「そう言えば名前まだ自己紹介してなかったね!
羽島雅(ハネジマミヤビ)です」
「あ、西沢咲野です…」
「咲野ちゃんね?宜しく」
お互い照れくさくもあったけど微笑み合う。
とても穏やかな時間だった。