華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
「そっか。そうなんだ」
あからさまにホッとして肩の力を抜くと、なにかに気づいたらしいアンジェがいたずらっぽく口角を上げる。
「安心して。他の女のとかじゃないから」
そう言われて、初めて理解した。セイディーレと他の女性が一緒にいることを想像した瞬間に感じた、胸の苦しさの原因を。
今、私は嫉妬したんだ。これが、恋──?
自覚し始めると同時に、先ほどアンジェに感じた引っかかりも自分とリンクする。
もしかして、アンジェもあの女の子に嫉妬していたんじゃないだろうか。
「ねぇ、突然変なこと聞いて悪いんだけど……アンジェって、エトワルくんのことが好きなの?」
ストレートな質問を投げてみると、バサッとドレスを床に落とした彼女は次の瞬間、ぼっ!と一気に顔が真っ赤になった。
「ななななに言ってんの! ぜ、全然ぜんっぜん、すすす好きなんかじゃ」
「アンジェも結構わかりやすいね」
あたふたする姿がキュートで、私はクスッと笑いをこぼした。
あからさまにホッとして肩の力を抜くと、なにかに気づいたらしいアンジェがいたずらっぽく口角を上げる。
「安心して。他の女のとかじゃないから」
そう言われて、初めて理解した。セイディーレと他の女性が一緒にいることを想像した瞬間に感じた、胸の苦しさの原因を。
今、私は嫉妬したんだ。これが、恋──?
自覚し始めると同時に、先ほどアンジェに感じた引っかかりも自分とリンクする。
もしかして、アンジェもあの女の子に嫉妬していたんじゃないだろうか。
「ねぇ、突然変なこと聞いて悪いんだけど……アンジェって、エトワルくんのことが好きなの?」
ストレートな質問を投げてみると、バサッとドレスを床に落とした彼女は次の瞬間、ぼっ!と一気に顔が真っ赤になった。
「ななななに言ってんの! ぜ、全然ぜんっぜん、すすす好きなんかじゃ」
「アンジェも結構わかりやすいね」
あたふたする姿がキュートで、私はクスッと笑いをこぼした。