華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
やっぱり好きだったんだ。でもこの様子だと、まだ気持ちを伝えたりはしていないんだろうな。
セイディーレの別荘とはいえ、ひとつ屋根の下で男女が一緒に生活していたら、仲が進展しやすい気もするけれど……。
ドキドキしつつ、他に誰もいないというのに声を潜めて問いかける。
「普段エトワルくんとふたりで暮らしてて、なにもないの?」
「あったらいいけどあるわけないじゃん!」
正直なアンジェがおかしくて、私はドレスそっちのけで笑い声を上げるのだった。
そんな調子で、恋愛話を交えつつようやく私が選んだのは、シンプルでボリュームが控えられた淡い水色のドレス。
ネグリジェから着替え、背中の編み上げ紐を結んでくれるアンジェが、ぽつりぽつりと話しだす。
「初めてエトワルに会ったとき、冗談抜きで“天使みたい”って思った。一緒に生活を始めたら、明るくて優しくて、正義感も強くて。中身も天使みたいでさ。そりゃ好きになるよ」
黙って頷きながら聞いていると、彼女は少し声のトーンを下げる。
セイディーレの別荘とはいえ、ひとつ屋根の下で男女が一緒に生活していたら、仲が進展しやすい気もするけれど……。
ドキドキしつつ、他に誰もいないというのに声を潜めて問いかける。
「普段エトワルくんとふたりで暮らしてて、なにもないの?」
「あったらいいけどあるわけないじゃん!」
正直なアンジェがおかしくて、私はドレスそっちのけで笑い声を上げるのだった。
そんな調子で、恋愛話を交えつつようやく私が選んだのは、シンプルでボリュームが控えられた淡い水色のドレス。
ネグリジェから着替え、背中の編み上げ紐を結んでくれるアンジェが、ぽつりぽつりと話しだす。
「初めてエトワルに会ったとき、冗談抜きで“天使みたい”って思った。一緒に生活を始めたら、明るくて優しくて、正義感も強くて。中身も天使みたいでさ。そりゃ好きになるよ」
黙って頷きながら聞いていると、彼女は少し声のトーンを下げる。