華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
好きかどうかは置いておくとしても、彼女の良さはきっとわかっているに違いない。
明るく微笑むと、キョトンとしていたアンジェは表情を緩める。
「セイディーレ様がどうしてルリを好きになったのか、わかる気がする」
「へ?」
急に話の方向が変わり、私は間抜けな声を漏らした。
アンジェは自分のことはさておき、今度は興味津々で私に詰め寄ってくる。
「ねぇ、ルリはセイディーレ様のどこが好きなの?」
「え、な、なに突然」
「黒の騎士なんて呼んで一線引いてるような人がほとんどだから、ルリはどこに惹かれたのかなって」
そう聞かれて、私はその場に立ったまま腕組みをして思案する。
セイディーレの好きなところ、か。恋心は抜きにしても、人として素敵だと思う部分はいくつもある。
出会ったときのことを思い返しながら、素直な気持ちを話してみることにした。
「……最初は私も、なんて冷たい人だろうって思った。遠慮なくけなしてくるし、笑顔も見せないし。
でも、優しさとか思いやりもちゃんと持ってるのに、ただ隠れちゃってるだけなんだって、すぐに気づいたの」
明るく微笑むと、キョトンとしていたアンジェは表情を緩める。
「セイディーレ様がどうしてルリを好きになったのか、わかる気がする」
「へ?」
急に話の方向が変わり、私は間抜けな声を漏らした。
アンジェは自分のことはさておき、今度は興味津々で私に詰め寄ってくる。
「ねぇ、ルリはセイディーレ様のどこが好きなの?」
「え、な、なに突然」
「黒の騎士なんて呼んで一線引いてるような人がほとんどだから、ルリはどこに惹かれたのかなって」
そう聞かれて、私はその場に立ったまま腕組みをして思案する。
セイディーレの好きなところ、か。恋心は抜きにしても、人として素敵だと思う部分はいくつもある。
出会ったときのことを思い返しながら、素直な気持ちを話してみることにした。
「……最初は私も、なんて冷たい人だろうって思った。遠慮なくけなしてくるし、笑顔も見せないし。
でも、優しさとか思いやりもちゃんと持ってるのに、ただ隠れちゃってるだけなんだって、すぐに気づいたの」