華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
……あぁ、どうしよう。どんどん愛しさが膨れ上がって、身体の奥が疼くのもわかる。
身も心も、セイディーレのものにされたい。そんなふうに思うのも恥ずかしいのに、真剣に願ってしまう。
媚薬のせいもあるのだろうけれど、それよりもっと大事な、“この人が好き”という気持ちが、私を淫らにさせているような気がするんだ。
元々持っていた恋心に拍車がかかって、もう抑えきれない。
「…………好き」
堪えられずにぽつりとこぼすと、柔らかな黒髪が動いて頬をくすぐる。
「え?」
「セイディーレが好き」
思い切って告白した瞬間、彼はぴたりと静止した。しかし、すぐに私の腕を掴んでゆっくり身体を離す。
「お前……」
「一時の気の迷いじゃない、本気だよ。あなたにもっと触れたいし、触れてほしい」
羞恥心はどこかに飛んでいってしまったかのように、正直すぎる発言をしていた。こんなことを言っても引かれるだけだと、百も承知なのに。
案の定、セイディーレは困りきった顔をして私を宥める。
「それは媚薬のせいだ。少し我慢すれば治まる」
「違う。それもあるだろうけど、誰にでもその気になるわけじゃない。あの人には嫌悪しか感じなかった」
身も心も、セイディーレのものにされたい。そんなふうに思うのも恥ずかしいのに、真剣に願ってしまう。
媚薬のせいもあるのだろうけれど、それよりもっと大事な、“この人が好き”という気持ちが、私を淫らにさせているような気がするんだ。
元々持っていた恋心に拍車がかかって、もう抑えきれない。
「…………好き」
堪えられずにぽつりとこぼすと、柔らかな黒髪が動いて頬をくすぐる。
「え?」
「セイディーレが好き」
思い切って告白した瞬間、彼はぴたりと静止した。しかし、すぐに私の腕を掴んでゆっくり身体を離す。
「お前……」
「一時の気の迷いじゃない、本気だよ。あなたにもっと触れたいし、触れてほしい」
羞恥心はどこかに飛んでいってしまったかのように、正直すぎる発言をしていた。こんなことを言っても引かれるだけだと、百も承知なのに。
案の定、セイディーレは困りきった顔をして私を宥める。
「それは媚薬のせいだ。少し我慢すれば治まる」
「違う。それもあるだろうけど、誰にでもその気になるわけじゃない。あの人には嫌悪しか感じなかった」