華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
唇が離されると、はぁはぁと呼吸を乱して涙目で彼を見上げる。エメラルドグリーンの瞳は、熱く、憂いを帯びた色に輝いている。
さらりと髪を撫でたあと、その大きな手は私の頬をそっと包み込んだ。
感情的で、仕草は優しく、温かくて。あの冷徹な彼はどこにもいない。
「……お前はいつもそうだ。素直で純粋で、恐れることもなく俺の中に一直線に飛び込んでくる。汚れを知らない、真っ白な天使のようだ」
向き合った身体をぴたりとくっつけたまま紡がれる、これまでにないほど甘く優しい声は、私の心臓を突き動かす。
「こんなに、愛しくてたまらなくさせられるなんて──」
ほんの一瞬、綺麗な顔が切なげに歪んだ。
嘘……まさか本当に、セイディーレも私を愛してくれているの?
と、信じられない気持ちになったのもつかの間、再びキスの雨が降り注ぐ。嬉しさと高揚感でいっぱいで、胸が張り裂けそう。
必死でキスに応え、酸欠状態でぼうっとしてくる私を、セイディーレは軽々と抱きかかえてベッドに向かった。
私を座らせると、寄り添うように彼も腰を下ろして苦笑を浮かべる。
さらりと髪を撫でたあと、その大きな手は私の頬をそっと包み込んだ。
感情的で、仕草は優しく、温かくて。あの冷徹な彼はどこにもいない。
「……お前はいつもそうだ。素直で純粋で、恐れることもなく俺の中に一直線に飛び込んでくる。汚れを知らない、真っ白な天使のようだ」
向き合った身体をぴたりとくっつけたまま紡がれる、これまでにないほど甘く優しい声は、私の心臓を突き動かす。
「こんなに、愛しくてたまらなくさせられるなんて──」
ほんの一瞬、綺麗な顔が切なげに歪んだ。
嘘……まさか本当に、セイディーレも私を愛してくれているの?
と、信じられない気持ちになったのもつかの間、再びキスの雨が降り注ぐ。嬉しさと高揚感でいっぱいで、胸が張り裂けそう。
必死でキスに応え、酸欠状態でぼうっとしてくる私を、セイディーレは軽々と抱きかかえてベッドに向かった。
私を座らせると、寄り添うように彼も腰を下ろして苦笑を浮かべる。