華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
できることと言えば、これからはどんなときも一番近くで支えて、ずっと変わらない愛を注ぐことくらいしかない。
「……私、フレイヴのお嫁さんになっていい?」
いつかも言ったような気がする言葉を口にすると、彼は表情をほころばせ、「当たり前だ」と返してくれる。
そうして、もう一度引き寄せられ、しっかりと抱きしめられた。
「もう二度と離さない。一生愛されていろ」
強さと色気のある声が、幸福となって耳から全身に広がっていく。
私たち、本当に一緒にいていいんだね。いつまでも愛しているって約束するよ。
感極まって言葉にできないその気持ちが伝わるようにと願いながら、私もきつく抱きしめ返した。
皆がいるということも忘れてしばし抱き合っていると、独り言のような声が聞こえてくる。
「あっついなー。まぁ、このときのために俺が今まで兄さんの席を守っててあげたんだけどさ」
呆れながらもにんまりとしてこちらを見ているジルスター殿下に気づき、私はかぁっと熱くなってフレイヴの腕の中で縮こまった。
いけない、ふたりきりの世界に入り込んでしまっていた……。めちゃくちゃ恥ずかしい。
「……私、フレイヴのお嫁さんになっていい?」
いつかも言ったような気がする言葉を口にすると、彼は表情をほころばせ、「当たり前だ」と返してくれる。
そうして、もう一度引き寄せられ、しっかりと抱きしめられた。
「もう二度と離さない。一生愛されていろ」
強さと色気のある声が、幸福となって耳から全身に広がっていく。
私たち、本当に一緒にいていいんだね。いつまでも愛しているって約束するよ。
感極まって言葉にできないその気持ちが伝わるようにと願いながら、私もきつく抱きしめ返した。
皆がいるということも忘れてしばし抱き合っていると、独り言のような声が聞こえてくる。
「あっついなー。まぁ、このときのために俺が今まで兄さんの席を守っててあげたんだけどさ」
呆れながらもにんまりとしてこちらを見ているジルスター殿下に気づき、私はかぁっと熱くなってフレイヴの腕の中で縮こまった。
いけない、ふたりきりの世界に入り込んでしまっていた……。めちゃくちゃ恥ずかしい。