華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
「エトワルくんも、見習い頑張ってる?」
「はい! 閣下が王太子に戻られてから、信頼できる騎士を紹介してくださって、今はその人につかせてもらってるんです」
「そうなんだ」
表情も凛々しくなってきたエトワルくんだけれど、あの頃と変わらず生き生きとしているのが見て取れる。
中身は変わらないふたりと話すのはやっぱり楽しい。一年前の貴重な数日間に戻ったみたいで、とても感慨深かった。
お互いの近況を話し合っていると、ふいにアンジェがしっとりとした口調で言う。
「本当によかったね。大好きな人と一緒になれて」
お互いの好きな人について語ったあのときの、切ない気持ちを思い出しつつ、私も微笑んで「うん」と頷いた。
あのときは、まさか結婚相手がセイディーレだなんて夢にも思わなかったもんね。
「フレイヴ様のことを知ったときは衝撃的すぎて倒れるかと思ったけど」
「私も」
私たちはおどけて笑い合った。
アンジェの恋のほうはどうなったのかもかなり気になるけれど、今は聞けないよね……と思っていた、そのとき。
「殿下と姫様みたいに、僕たちも幸せになりたいな。ね、アンジェ」
「え、あ……うん、そ、そうね!」
「はい! 閣下が王太子に戻られてから、信頼できる騎士を紹介してくださって、今はその人につかせてもらってるんです」
「そうなんだ」
表情も凛々しくなってきたエトワルくんだけれど、あの頃と変わらず生き生きとしているのが見て取れる。
中身は変わらないふたりと話すのはやっぱり楽しい。一年前の貴重な数日間に戻ったみたいで、とても感慨深かった。
お互いの近況を話し合っていると、ふいにアンジェがしっとりとした口調で言う。
「本当によかったね。大好きな人と一緒になれて」
お互いの好きな人について語ったあのときの、切ない気持ちを思い出しつつ、私も微笑んで「うん」と頷いた。
あのときは、まさか結婚相手がセイディーレだなんて夢にも思わなかったもんね。
「フレイヴ様のことを知ったときは衝撃的すぎて倒れるかと思ったけど」
「私も」
私たちはおどけて笑い合った。
アンジェの恋のほうはどうなったのかもかなり気になるけれど、今は聞けないよね……と思っていた、そのとき。
「殿下と姫様みたいに、僕たちも幸せになりたいな。ね、アンジェ」
「え、あ……うん、そ、そうね!」