華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
『今日は新調した可愛らしくかつセクシーな下着を身につけておられますから、大丈夫ですよ。大切な初夜もバッチリですわ』
ぽっと頬を染めてOKサインをする彼女に、私は顔を真っ赤にしながらうなだれた。
昼間の式のときは、私と離れるのを泣いて寂しがってくれていたというのに、いざ別れるとなって告げる言葉がそれって。
しかも、姉様も別れ際に変なことを言ってたのよね……。
私の肩にぽんっと手を置いて、『リルーナ、新しい扉を開くのよ』と真剣に言ってきたんだけど、意味がわからないよ。
とにかく、緊張で皆と離れた寂しさをあまり感じなくて済むことはありがたいかもしれない。
ぐるぐると考えを巡らせている間に部屋の前に着き、フレイヴが金色の取っ手に手をかける。開かれたドアの向こうには、シャンデリアが照らす白を基調とした広い空間が広がった。
小さなテーブルと椅子やソファが置かれ、奥まったところに天蓋がついたベッドがある。金と青の差し色がとても綺麗で、爽やかな印象だ。
「素敵なお部屋……!」
「お前はいつ来てもいいぞ」
上着を脱ぐ彼のひとことで、あぁ、私たちはもう夫婦なんだなと実感する。
ぽっと頬を染めてOKサインをする彼女に、私は顔を真っ赤にしながらうなだれた。
昼間の式のときは、私と離れるのを泣いて寂しがってくれていたというのに、いざ別れるとなって告げる言葉がそれって。
しかも、姉様も別れ際に変なことを言ってたのよね……。
私の肩にぽんっと手を置いて、『リルーナ、新しい扉を開くのよ』と真剣に言ってきたんだけど、意味がわからないよ。
とにかく、緊張で皆と離れた寂しさをあまり感じなくて済むことはありがたいかもしれない。
ぐるぐると考えを巡らせている間に部屋の前に着き、フレイヴが金色の取っ手に手をかける。開かれたドアの向こうには、シャンデリアが照らす白を基調とした広い空間が広がった。
小さなテーブルと椅子やソファが置かれ、奥まったところに天蓋がついたベッドがある。金と青の差し色がとても綺麗で、爽やかな印象だ。
「素敵なお部屋……!」
「お前はいつ来てもいいぞ」
上着を脱ぐ彼のひとことで、あぁ、私たちはもう夫婦なんだなと実感する。