華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
「私、ここ好きだよ。噴水は癒されるし、クローバーも咲いてるし。……あ」
ベンチに並んで腰を下ろし、なに気なく足もとを見た直後、四つ葉が咲いているのを発見して目を丸くする。
「嘘、こんなにすぐ見つけられるなんて」
「いいことあるんじゃないか」
それを摘み取る私に、彼は優しく微笑んだ。
私の首に今もついているネックレスには、相変わらずクローバーが入っている。今幸せなのは、これのおかげなのかな。
まだ青々としているその葉を見つめたあと、それをフレイヴに差し出した。
「はい、あげる」
「え?」
「私以上に、フレイヴに幸せになってもらいたいから」
家族以外で、自分以上に幸せを願える人に出会うことは、なかなか難しいことだと思う。
そんな人と今一緒になれた運命に感謝しながらフレイヴを見つめると、なぜか彼は真顔になっていた。
ベンチに並んで腰を下ろし、なに気なく足もとを見た直後、四つ葉が咲いているのを発見して目を丸くする。
「嘘、こんなにすぐ見つけられるなんて」
「いいことあるんじゃないか」
それを摘み取る私に、彼は優しく微笑んだ。
私の首に今もついているネックレスには、相変わらずクローバーが入っている。今幸せなのは、これのおかげなのかな。
まだ青々としているその葉を見つめたあと、それをフレイヴに差し出した。
「はい、あげる」
「え?」
「私以上に、フレイヴに幸せになってもらいたいから」
家族以外で、自分以上に幸せを願える人に出会うことは、なかなか難しいことだと思う。
そんな人と今一緒になれた運命に感謝しながらフレイヴを見つめると、なぜか彼は真顔になっていた。