華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
「……お前は変わってないな」
ぽつりと口にされたその言葉に首をかしげたのもつかの間、クローバーを持つ手に彼のそれがそっと重ねられる。
反対の手で頭を引き寄せられ、おでこが彼の胸にトンと当たった。
「四つ葉なんてなくても、俺は十分幸せだ。リルーナさえ、そばにいれば」
噛みしめるように紡がれた声は、じわじわと私の胸を温かくしていく。
同じ気持ちでいられることが嬉しい。口元を緩ませ、自然と彼の背中に手を回していた。
こうやってお互いの想いを幾重にも重ねて、年老いていけたらいいな。
「ようやく言えた……」
フレイヴはなんだか満足げに呟くけれど、一体なんのことだろう。
「うん?」
「なんでもない。もう少し、このまま」
顔を上げようとしたものの、また頭を優しく押さえられ、髪にキスをされて、些細な疑問はどこかへ飛んでいった。
彼の言う通り、今はただ、なによりも大切な宝物を抱きしめていよう。
捧げ合ったこの愛が、いつまでも輝き続けることを信じて。
*゜:.。End:..:*゜
ぽつりと口にされたその言葉に首をかしげたのもつかの間、クローバーを持つ手に彼のそれがそっと重ねられる。
反対の手で頭を引き寄せられ、おでこが彼の胸にトンと当たった。
「四つ葉なんてなくても、俺は十分幸せだ。リルーナさえ、そばにいれば」
噛みしめるように紡がれた声は、じわじわと私の胸を温かくしていく。
同じ気持ちでいられることが嬉しい。口元を緩ませ、自然と彼の背中に手を回していた。
こうやってお互いの想いを幾重にも重ねて、年老いていけたらいいな。
「ようやく言えた……」
フレイヴはなんだか満足げに呟くけれど、一体なんのことだろう。
「うん?」
「なんでもない。もう少し、このまま」
顔を上げようとしたものの、また頭を優しく押さえられ、髪にキスをされて、些細な疑問はどこかへ飛んでいった。
彼の言う通り、今はただ、なによりも大切な宝物を抱きしめていよう。
捧げ合ったこの愛が、いつまでも輝き続けることを信じて。
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