華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
セイディーレは片手で私の両手の自由を奪ったまま、もう片方の手で脚を撫でる。下から上へと滑らされる悩ましい感覚に驚き、びくりと身体が跳ねた。
「やっ……セイ、ディーレ……!?」
戸惑いに満ちた声を漏らすものの、彼は太ももをなぞるのをやめない。
このままじゃ、ショーツにまでたどり着いてしまう……!
危機を感じて身をよじり、ぎゅっと目をつぶったとき、ぴたりと手の動きが止まった。
恐る恐る目を開けると、彼は感情を読み取れない無表情で私を見下ろしている。
「怖いだろ」
ひと言呟き、すっと太ももから手が離された。しかし、私の両手は掴んだまま。
今度は顎に触れられ、まっすぐ彼のほうを向くように、くいっと動かされた。冷たく光る宝石のような瞳から、目が離せない。
「俺は今ここで、お前を滅茶苦茶にしてやることもできる。優しくもなんともない男なんだよ」
私に言い聞かせるように吐き捨てると、ようやく両方の手を放した。
解放されて少し気が緩むけれど、身体は強張ってしまっていて動けず、乱れたスカートを直すこともできない。
「やっ……セイ、ディーレ……!?」
戸惑いに満ちた声を漏らすものの、彼は太ももをなぞるのをやめない。
このままじゃ、ショーツにまでたどり着いてしまう……!
危機を感じて身をよじり、ぎゅっと目をつぶったとき、ぴたりと手の動きが止まった。
恐る恐る目を開けると、彼は感情を読み取れない無表情で私を見下ろしている。
「怖いだろ」
ひと言呟き、すっと太ももから手が離された。しかし、私の両手は掴んだまま。
今度は顎に触れられ、まっすぐ彼のほうを向くように、くいっと動かされた。冷たく光る宝石のような瞳から、目が離せない。
「俺は今ここで、お前を滅茶苦茶にしてやることもできる。優しくもなんともない男なんだよ」
私に言い聞かせるように吐き捨てると、ようやく両方の手を放した。
解放されて少し気が緩むけれど、身体は強張ってしまっていて動けず、乱れたスカートを直すこともできない。