華麗なる最高指揮官の甘やか婚約事情
あっけらかんと大口を叩くと、セイディーレは意表を突かれたような顔をして私を見てくる。
「……ま、ちょっと驚いたけどね」と付け加え、へらっと笑ってみせた。
どうして私を突き放そうとするのかはわからない。でも、どれだけやっても無駄なんだから。今日、あなたに会いたいと思ったことが、なによりの証拠。
「自分でもわからないけど、気になって仕方ないの、セイディーレのこと。だからこれからも、会いたいと願うことはやめないわ。あなたが、たとえ悪魔だったとしても」
するすると本心が出てきたはいいものの、最後のひとことは余計だったことに気づき、はっとした。セイディーレも私を凝視している。
しまった、ずっと前から頭の片隅に疑惑があったから、つい……!
なんとか失言をごまかそうと、「例え話よ、例え話!」と強調しておいた。かなりわざとらしいけれど。
動揺から無意識に動いていた私は、セイディーレに歩み寄り、彼の隣に同じように軽く腰かけた。
ひとつ息を吐いて気持ちを落ち着かせると、しっかりとした口調で告げる。
「とにかく、私は私のやりたいようにやらせてもらいます。今は、あなたと一緒にいたい」
こちらをじっと見つめる宝石のような瞳と視線を交じらせ、にこりと笑顔を向けた。
「……ま、ちょっと驚いたけどね」と付け加え、へらっと笑ってみせた。
どうして私を突き放そうとするのかはわからない。でも、どれだけやっても無駄なんだから。今日、あなたに会いたいと思ったことが、なによりの証拠。
「自分でもわからないけど、気になって仕方ないの、セイディーレのこと。だからこれからも、会いたいと願うことはやめないわ。あなたが、たとえ悪魔だったとしても」
するすると本心が出てきたはいいものの、最後のひとことは余計だったことに気づき、はっとした。セイディーレも私を凝視している。
しまった、ずっと前から頭の片隅に疑惑があったから、つい……!
なんとか失言をごまかそうと、「例え話よ、例え話!」と強調しておいた。かなりわざとらしいけれど。
動揺から無意識に動いていた私は、セイディーレに歩み寄り、彼の隣に同じように軽く腰かけた。
ひとつ息を吐いて気持ちを落ち着かせると、しっかりとした口調で告げる。
「とにかく、私は私のやりたいようにやらせてもらいます。今は、あなたと一緒にいたい」
こちらをじっと見つめる宝石のような瞳と視線を交じらせ、にこりと笑顔を向けた。