鈍色、のちに天色
「────んん……っ。とも、や……」
目が覚めたあたしは、しばらくぼーっと宙を眺めていた。
今のは、夢?
久しぶりに朋也に会えた。
それにしても、いつもとは違う夢だった。
いつもなら責められ罵られる夢だけど、今日はなんていうか……
励まされるような、そんな夢。
なんで急にこんな夢を見たんだろう?
でも、推測だけど。
夢の中の朋也は、あたしに何か伝えたかったんじゃないかって、そんな気がする。
朋也はどうして、あたしの夢の中に出てきたの?
伝えたかったことは、なに?