鈍色、のちに天色
全部、あなたのおかげです。
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:*
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:*
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:*
────1年後。
「あっ、楓南! おはよー」
「うん、おはよー!」
「ねえねえ、昨日のドラマ観た?」
「観た観た! すっごくキュンキュンしたよね〜」
「楓南〜っ! 数学の宿題見せてー」
「えー、しょうがないなぁ。はい」
「ありがとう! 神様女神様!」
「まったく、調子いいんだからー」
3年生になったあたしは、とても充実した生活を送っていた。
あたし自身も明るくなっていて、いろんな人と喋るようになった。
あの事故が起きる前みたいに……ううん、それ以上に友達に囲まれ、家族とは仲良く過ごしている。
そしてそして、あたしはリハビリの成果がしっかりと出ていた。
後遺障害が残っていて少し足を引きずるように歩いてしまう。
でもよく見ないとわからない程度だし、軽く走るくらいならできる。
正直リハビリはキツくて、何度か投げ出したいときがあった。
そうなる度、励ましてくれたのが周りのみんな。
そのおかげで成果を出すことができた。
前みたいに走るにはまだまだだけど、みんなと同じ高さで過ごせることが何より嬉しい。
それもこれも全部……
「楓南っ、おはよ」
「おはよー、陽希」
そう、陽希のおかげ。
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:*
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────1年後。
「あっ、楓南! おはよー」
「うん、おはよー!」
「ねえねえ、昨日のドラマ観た?」
「観た観た! すっごくキュンキュンしたよね〜」
「楓南〜っ! 数学の宿題見せてー」
「えー、しょうがないなぁ。はい」
「ありがとう! 神様女神様!」
「まったく、調子いいんだからー」
3年生になったあたしは、とても充実した生活を送っていた。
あたし自身も明るくなっていて、いろんな人と喋るようになった。
あの事故が起きる前みたいに……ううん、それ以上に友達に囲まれ、家族とは仲良く過ごしている。
そしてそして、あたしはリハビリの成果がしっかりと出ていた。
後遺障害が残っていて少し足を引きずるように歩いてしまう。
でもよく見ないとわからない程度だし、軽く走るくらいならできる。
正直リハビリはキツくて、何度か投げ出したいときがあった。
そうなる度、励ましてくれたのが周りのみんな。
そのおかげで成果を出すことができた。
前みたいに走るにはまだまだだけど、みんなと同じ高さで過ごせることが何より嬉しい。
それもこれも全部……
「楓南っ、おはよ」
「おはよー、陽希」
そう、陽希のおかげ。