鈍色、のちに天色
「……うん、そうだね。陽希って殺そうとしても死ななそうだもんね」
「おい、人のこと不死身みたいに言うなって!」
「え、違うの?」
「ちげーよ!」
あはは、と笑う俺たちはいつもと変わらなかった。
立ち止まる俺、それに気づいて振り返る楓南。
「……俺、今度の試合、ぜってー勝つから! だからちゃんと見てろよ?」
「うんっ。応援してる」
勝って、長年の楓南への気持ち、伝えるから。
だから、覚悟して待ってろよ?
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