鈍色、のちに天色

大好きです。

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事故から数日後。



学校には元気いっぱいな陽希の姿がある。


そのことに、あたしは心から安心する。


……本当に、陽希が無事でよかった。



陽希はあたしにとってかけがえのない、とても大切な人。



1度大切な人を目の前で失ったあたしは、陽希が眠っている間、ものすごく心配だった。



まだ、額のかすり傷が治っていないみたいで、ガーゼを貼っているけど。


でも、陽希の笑顔は事故前と変わらず、元気であることがわかる。




「本当に、よかったぁ……」


「もぉ〜また陽希くんのこと? 心配しすぎじゃない?」


「いや、だってさぁ〜」




あたしが心配するあまり、周りのみんなは少し呆れている。



確かに事故の日、思わず授業ほったらかして病院へ行っちゃったし……

でも、失いたくない存在だから。



過剰と言われても、心配せずにはいられない。



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