鈍色、のちに天色
あたし、歩けないんです。
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:*
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ゆっくりとまぶたを上げる。
視界に飛び込んでくる、桜の花びらたち。
あたしの乗る車椅子に、ひらひらと舞い落ちてくる。
見上げると、綺麗に彩られた桜の木と共に、透き通るような青みを帯びた空が、目に写る。
頬を撫でる風を感じながら、目の前にそびえ立つ校舎を見据えた。
「今日からここに通うのか……」
あたしの名前は、上野 楓南(うえの かなん)。
わけあって車椅子生活をしている。
この春高校2年生になった、16歳。
高校1年生の1年間は養護学校に通っていたけど、両親と親友の勧めで、普通学校に通うことにした。
これからあたしが通うこの学校……南高校は、バリアフリーにしてあって、障害者でも通いやすい学校になっている。
だから、この学校を選んだわけだけど。
車椅子のあたしも、受け入れてくれるだろうか?
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:*
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ゆっくりとまぶたを上げる。
視界に飛び込んでくる、桜の花びらたち。
あたしの乗る車椅子に、ひらひらと舞い落ちてくる。
見上げると、綺麗に彩られた桜の木と共に、透き通るような青みを帯びた空が、目に写る。
頬を撫でる風を感じながら、目の前にそびえ立つ校舎を見据えた。
「今日からここに通うのか……」
あたしの名前は、上野 楓南(うえの かなん)。
わけあって車椅子生活をしている。
この春高校2年生になった、16歳。
高校1年生の1年間は養護学校に通っていたけど、両親と親友の勧めで、普通学校に通うことにした。
これからあたしが通うこの学校……南高校は、バリアフリーにしてあって、障害者でも通いやすい学校になっている。
だから、この学校を選んだわけだけど。
車椅子のあたしも、受け入れてくれるだろうか?