鈍色、のちに天色






────チュンチュン。




カーテンの隙間から差し込む朝陽の光と、小鳥のさえずりであたしは目を覚ました。



……久しぶりに見たな、この夢。


一生背負っていかないといけない罪。


拭っても拭いきれない罪。



再確認させられたよう。


大丈夫だよ、絶対に忘れないから。


一生背負って生きていくから。




「ごめんね、朋也(ともや)……」



許してなんて言わないから、助けてくれたこの命で、生きさせて。



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