鈍色、のちに天色
部活終わり、あたしは三上くんと並んで帰っていた。
結局、夢中になって最後まで部活の様子を見てしまった。
そしたら三上くんが家まで送ってくれると言ってくれて、お言葉に甘えて、そうすることにした。
「でさ、父さんの打ったボールが後ろに飛んでさ! ははっ、逆にすげーよな!」
「あはは……うん、そうだね」
「しかも自分でツボってるし、全然ラリーになんなかったんだよー。まっ、楽しかったけどな!」
お父さん譲りなんだね、三上くんの陽気さと運動音痴は。
三上くんといると、話が尽きない。
三上くんが1人でペラペラ話すから、というだけなんだけど。