鈍色、のちに天色




あっちゃん先生と共に教室へ向かう。


ゆっくりと、あたしのペースに合わせてくれる。



聞いたところだと、この学校はバリアフリーだけど、今現在車椅子の子は通っていないみたい。



だからあたしがこの学校で唯一の車椅子の子、ということになるわけだ。



注目の的になっちゃうんだろうな……。


嫌だな。めんどくさい。



するとあっちゃん先生が。


「心配しなくても、大丈夫よ。昨日クラス替えしたばかりで、まだみんなも緊張してるから」



あたしが緊張してると思ったのか、そう言ってきた。




でも、あっちゃん先生、ごめんなさい。


そういう心配は、してないの。



必要最低限人と関わらないようにしよう。

そう決めてるの。



あたしは、1人がいい。



< 7 / 226 >

この作品をシェア

pagetop