鈍色、のちに天色
あっちゃん先生と共に教室へ向かう。
ゆっくりと、あたしのペースに合わせてくれる。
聞いたところだと、この学校はバリアフリーだけど、今現在車椅子の子は通っていないみたい。
だからあたしがこの学校で唯一の車椅子の子、ということになるわけだ。
注目の的になっちゃうんだろうな……。
嫌だな。めんどくさい。
するとあっちゃん先生が。
「心配しなくても、大丈夫よ。昨日クラス替えしたばかりで、まだみんなも緊張してるから」
あたしが緊張してると思ったのか、そう言ってきた。
でも、あっちゃん先生、ごめんなさい。
そういう心配は、してないの。
必要最低限人と関わらないようにしよう。
そう決めてるの。
あたしは、1人がいい。