星空に光れ
タイトル未編集
「おーい、席替えすっぞー」

この先生の一声で席替えをした今日。

クラスの一番隅っこの後ろの席になったのは良いものの…

…なんだ、この状況は。

前の席の美少女にお菓子を勧められるし

斜め前の男子に携帯の番号教えてとせがまれるし

隣のイケメンは…何もしてこないけど、なんかすごい存在感あるし。

他の人がこうなれば嬉しいだろうけど

“人が怖い“私にとっては苦痛でしかない。

お願いだから関わらないで…ぎゅっと目を瞑り、本で顔を隠す。

その時、私の頭の上にポンッと優しい手が乗った。

ビックリして肩が跳ねる。おそるおそる目を開けてみると、頭の上にある手は隣のイケメンの物で、彼は形の眉を下げて心配そうな顔をして私を見ていた。

「……大丈夫、か?……ごめんな、急に……怖かった、か?」
私は慌てて俯き、

「慣れてない、だけ、です。」

と小さな声で呟く。そう、慣れてなくて対応に困るのだ。

……こんなこと、今まで1度も無かったから。
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