アオイロノヒマワリ ―咲―
良いのかな……?
本当に任せても良いのかと悩んでいると、平助君が肩を叩いてくる。
「俺が総司の手伝いをするから向井ちゃんは行きなよ」
「良いの?」
「うん。ほら、早く行かないと雷が落ちるよ」
平助君は頭の上で指を立てて、角を作る。
土方さんの雷はもう受けたくないから、その場を平助君に任せて私は勝手場へ向かった。
二つの違う優しさ。
平助君の素直な優しさと沖田さんの掴み所のない優しさ。
同じ優しさなのに、沖田さんのそれはどうも引っかかる。
でも、その引っかかりを知ったとき。
私は後悔することになる。