アオイロノヒマワリ ―咲―
「総長は仏のように穏やかな方ですが、頭の切れる方です。貴女の知識に利用価値を見つけた今、それをどう利用するか考えているでしょうね」
冷静に話す山崎さんだけど、私は冷静ではいられない。
「……これから先のことは私は話せません。いえ、話しません」
「分かっていますよ。副長を始め他の方々も貴女が話せる範囲でしか未来のことを話さないのに気づいていますからね」
土方さん達、気づいてたんだ……。
言われてみれば、未来のことを深く聞かれたことはない。
つまり、彼らも未来のことを深く知ろうとしてはいないということ。