アオイロノヒマワリ ―咲―



でも、山南さんは違うらしい。




私から未来のことを聞き出し、利用しようとしている。





「それと、副長からの伝言です」





「土方さんから?」





「はい。『山南さんには気をつけろ。なるべく一人にはなるな』とのことです」




なるべく一人にはなるなと言っても、難しくない?





私だって、土方さんの小姓の他に屯所内の掃除も任されている。





事情を知っている幹部の人達だって、四六時中一緒にいる訳でもない。





だったら、どうしろと?




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