アオイロノヒマワリ ―咲―


せっかく、探しに来たのにこんな顔をされては腹が立つ。




「斎藤さんにお開きにするから沖田さんと土方さんを探してくるように言われたんですよ」




「ああ、そう。それはご苦労様」




……全然、ご苦労様っていう気持ちが感じられないんだけど。





私は沖田さんの態度に呆れながら廊下を進もうとした。




「何処行くの?」




すると、横を通ろうとした私を沖田さんが睨んできた。





「何処って土方さんを探すんですよ」





「土方さんの居場所なら俺が知っている」






沖田さんはそう言って、私とは逆方向に歩き出した。








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