アオイロノヒマワリ ―咲―


「見たくないもの見ちゃったな……」





隣に立つ沖田さんがポツリと小さく呟いた。




その声は何処か悲しそうで……。





私は沖田さんが心配になって、彼を見上げた。




「何?」




でも、彼は不愉快そうな顔をしているだけだった。




「沖田さん、今──」




「誰だ!?」




すると、座敷から土方さんの怒鳴り声がする。





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