アオイロノヒマワリ ―咲―
「君のせいでバレそうになったじゃないか」
吐息のかかる距離で沖田さんがぼやく。
抗議しようとしたけど、私の口は沖田さんの手で塞がれているから言葉が発せない。
私は今、沖田さんと一緒に土方さん達がいる座敷の向かいに身を潜めている。
──までは良い。
「まったく、どんくさいな」
この今の体勢は何とも言えない。
説明すると土方さんの怒号から逃れるために沖田さんは私の口を塞いで、向かいの座敷に引っ張り込んだ。
でも、突然のことに驚いた私は体勢を崩して、沖田さんと一緒に縺れるようにして倒れたのだ。