アオイロノヒマワリ ―咲―


「拷問の方法なんてそう分かるもんじゃねぇ。お前、古高に接触したか?」




疑うような土方さんの視線に、首を横に振る。




「してません。第一私は基本的に外出しませんし、するとしても今日みたいに誰かが──ッ!?」




ふと、昼間のことを思い出した。




昼間、希月は桝屋から出てきた。




もし、リーク先が希月で、そのことをそのときに話したのであれば合点がいく。




「どうした、向井?」




急に黙った私に、土方さんが眉間にシワを寄せながら声をかけてくる。






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