アオイロノヒマワリ ―咲―


「……あくまでも予想ですが、古高にこのことを話したのは私と一緒に未来からきた友人です」




「何?」




「その子が昼間、桝屋から出てくるところを見ました。原田さんも見たはずです」




「ああ、見たぜ。他人行儀な態度だったが、怪しいこの上なかった」




私だけでは信じてもらえないかもしれないが、あの時原田さんが一緒だった。




彼が見たと言ってくれれば、皆信じてくれるだろう。




「未来からきたお前の友人……。一つ聞くぞ、監察方も分かんねぇ会合場所をお前は知ってるのか?」





土方さんの問いに私は頷く。




知ってるも何も、この会合が行われる池田屋でのことは新選組の名を知らしめる出来事。





知らないわけがない。




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