アオイロノヒマワリ ―咲―


「その際だ、言ってしまいなよ。貴女が隠してもその友人が広めているのでは隠す意味がない」




山南さんは原田さん達に押さえつけられながら私を射抜くような目で見る。




確かにそうだけど、でも……。




「現に歴史は変わっているんだよ、君の友人のせいで」






「……ッ!?」





そうだ、歴史はもう変わってるんだ。




もし、私が池田屋で会合が行われると言えば新選組から死者は出ないかもしれない。




でも、希月が池田屋で御用改めがあると言っていたら、会合は恐らく池田屋では行わないかもしれない。



ダメだ……正しい判断が出来ない……。




< 175 / 343 >

この作品をシェア

pagetop