アオイロノヒマワリ ―咲―
「お前、この前のことまだ根に持ってんのか?」
「え、この前?私、貴方とは初対面ですけど」
初対面以前に普通なら有り得ないよね。
タイムスリップとかドラ◯もんのタ◯ムマ◯ーンじゃない限り、絶対ないよね。
その前にドラ◯もんいないし。
「はぁ!?初対面なわけねぇだろ。それより、いつまで他人行儀なんだよ」
「他人行儀も何も、初対面ですから」
会話の噛み合わなさに若干苛立ちながらも、私は自分の言葉を突き通す。
そんな私の態度に彼は不機嫌さを露にする。
そして、その不機嫌な態度で私の腕を掴むと、店と店の間の路地へと引っ張られた。