アオイロノヒマワリ ―咲―


そんな私の反応を気にとめることなく、沖田さんは鎮痛剤を見ながら言葉を続ける。




「俺、薬嫌いだし。第一こんな小さい粒で治るわけないでしょ」





「いやいや、治りますから!」





風邪は治らないと思うけど、熱は下がるはず!




「ってことで返す」




沖田さんは薬を突き返してくると、布団に潜ってしまった。





……何か子供の相手をしてるみたい。





でも、無理強いしたら斬られそうだから止めとこう。




「熱上がらないと良いけど……」





その心配は的中する。





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