アオイロノヒマワリ ―咲―
「そう気を落とすなよ。ほら、何食うんだ?」
彼は小さく笑うとお茶を啜った。
「……わらびもちあります?」
「わらびもち?あるぞ」
「やった!それで!」
私はわらびもちが好きで、夏になるとよく食べている。
今は夏だし、添加物も何も入っていない自然の味そのもののこの時代のわらびもちが食べてみたい。
「よし!すんませーん!」
わらびもちがあったことに喜ぶ私を見て、原田さんは必死に笑いを堪えている。