アオイロノヒマワリ ―咲―


原田さんと共に屯所に戻ると、自室でもある土方さんの部屋に向かった。




襖を開ければ、土方さんが書類から顔をあげた。




「随分と早いな。良いところは良くなかったのか?」




「いえ、良かったです。そこで、一緒に未来から来た幼なじみを見つけました」





「本当か?良かったな!」




自分のことのように喜ぶ土方さんに鬼と呼ばれる面影はない。





ああ、本当に優しい。




「どうした、向井?」




すると、土方さんは眉間にシワを寄せた。





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