アオイロノヒマワリ ―咲―


柄にもねぇことを言ったせいか、その場にいた奴らの視線が刺さる。




だが、俺は言葉を続けた。




「アイツは俺達の未来を知ってて傍にいる。未来を変えないようにしながら俺達を助けようと……守ろうとしている」





総司は心当たりがあったのか、肩を揺らす。





「それに、アイツは強いよ。じゃなかったら、狼と言われる新選組に身を寄せねぇだろ」




まあ、連れてきたのは俺だが、此処にいると決めたのは向井だ。




あんな小さい身体で強い意思を持ち、いつも真っ直ぐ前を見据えている。




まるで、その姿は太陽に向かって咲く向日葵みたいだ。





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