アオイロノヒマワリ ―咲―


「暗くなってきたな……」




私は周りを見渡し、橋の欄干に座りながらポツリと呟く。




夕方くらいに新選組の屯所に出たから明るかった空はもう真っ暗だ。




「何処行こう……」




行くあてがないまま屯所を出たものだから行く場所はない。




祥成のところに行くわけには行かないし、希月のところなんてもってのほかだ。




本当にどうしよう……。




ため息を吐くと、人の気配を感じた。




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