アオイロノヒマワリ ―咲―



「沖田さん……」





男達を斬った人──沖田さんは血のついた刀を横に振ると鞘に収め、私を見た。




「何してるの、君?」




変わらない冷たい声に私は息を飲む。





「何故何も言わずに出ていく訳?俺にとって邪魔だって言われたから?」




沖田さんはズカズカと私に近付いてくると、私の手を掴んだ。




「帰るよ。皆心配してる」




「……皆って沖田さんもですか?」





私の問いに彼は怪訝そうに眉をひそめる。






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