アオイロノヒマワリ ―咲―


土方さんが私を担ぐのに腕を回しているのは腰の辺り。




つまり、彼の顔の脇にお尻がある状態。




さすがに恥ずかしい。




顔が熱いのを感じながら言うと、土方さんは鼻で笑った。




ん?今、鼻で笑った?





「安心しろ、てめぇみてぇな貧相な体見たって何にも思わねぇよ」




「貧相!?」




そりゃあ、私は胸もくびれもないけどさ!ドラム缶みたいだけどさ!





何もそこまで言わなくても──。




そう思っていると、更なる爆弾を彼は投下する。





< 33 / 343 >

この作品をシェア

pagetop