アオイロノヒマワリ ―咲―
「ほら、否定しない。やっぱり、沖田さんは──」
「勝手なこと言うな!」
私の言葉を沖田さんの怒鳴り声が遮った。
驚いて目を見開くと、緩んだ彼の手が私の手を痛いくらい強く握る。
「俺が君を心配してない?ああ、してなかったさ。でも、長州の奴らが彷徨いてるって聞いたらいつの間にか君を探しに走り出してた」
沖田さんは私の手を握ったまま、思いの丈を吐き出す。
「早く見つけないとって気持ちが強かった。あれだけ嫌いだったのに心配で仕方なかった。……もう自分でも訳が分からないんだ」
彼はその場にしゃがみこむと、ぎゅっと手を握る力を強めた。