アオイロノヒマワリ ―咲―


「はぁ……」




無意識に今日、何度目か分からないため息を吐いた。





「どうしたの、向井ちゃん?さっきからため息ばかりだよ」




すると、一緒に掃除をしていた藤堂さんが心配そうに見てきた。





「いや……何か、色々疲れまして……」




新選組の屯所……、幕末に来て早三日が経った。




その三日で私は色々と疲れた。




現代とは生活環境が違うし、祥成達の行方は分からないし、沖田さんは敵意剥き出しだし……。





考えただけでまたため息が出た。





< 92 / 343 >

この作品をシェア

pagetop