アオイロノヒマワリ ―咲―


すると、頭に軽い重みを感じた。




そして、頭をポンポンと撫でられる。





「……よく一人で我慢したね」




藤堂さんの優しい声に視界が滲み、頬に何かが伝う。




それが涙だと気付いたときには涙が止めどなく溢れてきた。





「辛かったね。頑張ったね」




溢れてくる涙を拭っていると、藤堂さんはまるで子供をあやすように頭を撫でてくれる。





そうやって、彼は私が泣き止むまで何度も頭を撫でてくれた。




< 98 / 343 >

この作品をシェア

pagetop