【完】恋愛モノポリスト
第7章「Listen to my Heartbeat」 side:凌太
何時でもキミを想う
想いを引き千切る様にして、日本を出た俺。
結局俺は、意気地がなくてななの顔もきちんと見ることが出来ないまま、逃げるようにして車に乗り込んだ。
ななのいる家に視線さえ送る事もせずに。
じゃないと…。
そうでもしないと、未練で焼き切れて、惨めな姿をななに見せてしまいそうで。
自分で一番嫌いな姿をななにぶつけてしまいそうで…怖かった。