【完】恋愛モノポリスト
必ず、もっと頼もしい大人になってみせるから…。
と、そこに心配顔のアンディが現れた。
「リョータ、昨日はごめん。キミの気持ちも考えずに一方的に…」
「いや、いいよ。俺も…もうそんな子供じゃないから…分かってる、から」
そう、言って熱いコーヒーに口を付けると、アンディが少し間を空けてから、そっと呟く。
「…日本に、大切な人がいるんだね…」
「……え?」
「ずっと、そうやって胸に手を当てているから…なんとなく、ね…」
「あ…」