【完】恋愛モノポリスト

「アンディ?アンディは、…大切な人っているの?」

「ボク?…いるよ。少し距離はあるけどね。でも、ボクは彼女を信じてるから、寂しいとは思うけど、悲しいとは思わない…リョータは?」

「いる。でも…俺の一方通行。ていうか、もう嫌われてる、かな」


ははっと苦笑いを浮かべると、「話してみてよ」と、俺とななの事を聞きたがるアンディ。
日本にいたら、他人になんて言いたくない事ばかりだけど。
なんだか、アンディには全てを打ち明けてもいいような気がして。
俺は、1からななとの事をザッと話した。


「…へえ…?そうか。そのナナって子は、リョータが好きなんだね…」

「…は…?なんでそうなるんだよ?」

「だって、興味がないなら、人は傍には寄らない。好意がなければ口もきかない。話すら耳にしないだろう?確かに幼馴染なら近くにいても仕方ないのかもしれない。
でも、キミ達は異性同士だ。普通に考えて、好きじゃないなら距離が出来て当然だろう?」
< 117 / 153 >

この作品をシェア

pagetop