【完】恋愛モノポリスト
「アンディ?アンディは、…大切な人っているの?」
「ボク?…いるよ。少し距離はあるけどね。でも、ボクは彼女を信じてるから、寂しいとは思うけど、悲しいとは思わない…リョータは?」
「いる。でも…俺の一方通行。ていうか、もう嫌われてる、かな」
ははっと苦笑いを浮かべると、「話してみてよ」と、俺とななの事を聞きたがるアンディ。
日本にいたら、他人になんて言いたくない事ばかりだけど。
なんだか、アンディには全てを打ち明けてもいいような気がして。
俺は、1からななとの事をザッと話した。
「…へえ…?そうか。そのナナって子は、リョータが好きなんだね…」
「…は…?なんでそうなるんだよ?」
「だって、興味がないなら、人は傍には寄らない。好意がなければ口もきかない。話すら耳にしないだろう?確かに幼馴染なら近くにいても仕方ないのかもしれない。
でも、キミ達は異性同士だ。普通に考えて、好きじゃないなら距離が出来て当然だろう?」