【完】恋愛モノポリスト

そこで、フライトのアナウンスが流れ、俺はスッと身を引いてななから離れて。


「それじゃあ…」


でも、そう言ってもななと繋いだ手をなかなか放す事が出来ない。
やっとの思いで手を解いて、搭乗口へと向かう俺に、三人がそれぞれに声を掛けてくれたけど、俺はそれに後ろ手で応えるだけにして振り返ることをしなかった。


< 149 / 153 >

この作品をシェア

pagetop