【完】恋愛モノポリスト
で、2か月辺りで分かった事。
「あれ?私、どんな人が好きなんだろ?」
自分の事なのに、その辺があやふやで、思わず苦笑した。
別に『運命の人』がどんなかなんて、気にした事はなかったけれど…私にもそう言う人がいるのかな…?
運命、かぁ。
告白を受けた事は何度かあるし、友達から相談を受けたりもする。
だけど、自分の中で今までそういうのって、漫画かドラマの中でしか感じた事はなくて。
だってほら、…好きな俳優とかにときめいたりするしね。
でも、…現実ってどうなの?
ありえなくない?
「あー。なんかバカバカしくなってきた。バッカみたい」
「出たよ。ななの必殺技。『ばか』攻撃」
「綾乃!なによ、その技名は!」
「その通りでしょー?もう、すぐにばかって言うんだから。そんなんじゃ、凌太くんにも嫌われちゃうからねー?」
「な、なんで、ここであいつの名前が出てくるの?!」
「さぁ?なんででしょう?」